中学生と社会を勉強している時、教科書にはわざわざ書かれていない「当たり前のこと」を聞くと、驚く答えが返ってくることがあります。
「川は海から山へ流れている(海に水がいっぱいあるから)」
「東西南北、なにそれ、おいしいの?」
そんな、空白が思わぬつまづきになることも多いです。
たくさん雑談して、たくさん間違いを見つけて、サクサク直しましょう。
テストが気になってたまらない子ほど
「テストなんかどうでもいい!」
と、いいます。
そんな子は
勉強ができない理由をたくさん作って、自分の点数が悪いときの言い訳を用意します。
大人から見たら一目瞭然ですが、
そんな幼い工夫をあばいてもしょうがありません。余計にこじれるだけです。
ちょっと工夫して、その尖った気持ちをなだめてあげましょう。
たとえば
「点数はいいけどね、やることはやらないとね、やれやれだね!」
まずは、やり始めること。
自分では超えにくいハードルです。てつだってあげましょう。
ネットには、同じレベルの問題がたくさん載ったプリントがあります。
でも、同じ問題を解くのは、6問から8問にとどめましょう。
簡単な問題をたくさん解くと飽きてきます。
飽きると計算ミスが出ますし、字がきたなくなります。
ノートに問題を書き写し、計算過程も書いて、6問程度がベストです。
算数が得意な子が中2くらいで急に成績が落ちるのは、計算過程をていねいに書く習慣がないことが多いです。そして、中学になるとなかなか直せません。
低学年のうちに習慣づけを。
家庭での名もなき指導は
□学校からのプリントに目を通し、決定事項、変更を把握する。
□必要に応じて、塾、職場、祖父母に連絡、調整を繰り返す。(一度では済まない場合が多い。)
□同じく課題プリントを整理し、確認する。
□食事の手配をする。
□送迎の段取りをつける。(塾は徒歩か完全送迎をお願いしていましたし、送迎での登校を義務付ける学校もありました。)
□オンライン指導などの環境を整える、指導中の監督(低学年は1人では難しかったです。)
□学校から持ち帰られた教材や文具を管理する。
など、無限にありました。
塾が変則的なスケジュールになったとき、スムーズに移行できたのは、このような周辺の環境が素早く整えられて、子供があわてることなく、新しい指導方式に対応できたからです。
とても忙しく、ストレスフルな毎日だったとおもいます。それにもかかわらず一緒に問題を楽しんでくれ、子供を学習に誘導してくださったこと、本当に本当に感謝いたします。
ありがとうございます。
名もなき家事があるように、名もなき指導があります。
今回は、それがお母さんの仕事になることが多かったとおもいます。膨大な量でした。
忙しいと分かっていても
お母さんに協力をお願いする理由です。
①子供のビッグデータをだれよりも持っている。
②日常を知っているからこそ変化にもすぐ気づいてくれる。
③学校、塾、家庭のスケジュールを全て把握している。
④今の状況を少しでも良くしたいとおもっている。
まだこんなに休校が長引くと思わなかった時期、感染が始まった2月には、自宅指導との繋がりをつける準備が始まりました。
ルーティンだったものが崩れるとストレスがたまります。
子供もきっといっしょです。
外交的な子は注意力散漫に
内向的な子は閉鎖的になります。
そして両方とも自分以外の人のことを想像しにくくなる。
共感できなくなると協調性がなくなる。人工的に作られた発達障害のような行動が出たりします。
対策は、その子がいま年齢の8割くらいの理解度だと考えて対処すること、
中1なら小4くらいかな、小4なら小2くらい。
そんな小ささだとおもってみると、イライラしません。