静岡県浜松市(エージーゼミ)あゆみ塾長のブログ

算数苦手を得意にするAgZemi(エージーゼミ)のあゆみ塾長のブログです。勉強の仕方がわからない小学生や中学生、算数苦手な子、考える力をつけて受験に成功しよう!

期末テストで悲鳴!課題が多すぎる…課題過多の時代に求められる学習のキュレーター

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コロナ以降、教育現場は大きな変化を遂げました。オンライン授業の導入、タブレット端末の配布、それに伴うデジタル教材の急増――こうした改革は、生徒にとって新しい学びのチャンスを広げる一方で、“やることが多すぎる”という新たな問題も生んでいます。

□学校課題が“重く”なった理由

以前の学校課題は、主にプリントやノートの提出といった紙ベースのものでした。ところが現在では、これに加えて次のようなタスクが日常的に課されています:

タブレット上でのドリル演習

• 動画授業を見ての理解度チェックテスト

クラウド共有されたレポートの作成

• 自動採点アプリを用いた復習演習

このように、一つひとつの課題は「取り組む意味」があるものの、すべてを律儀にこなそうとすると、肝心な学習時間が圧迫されてしまいます。

□ 「課題の取捨選択」が必要な時代

生徒たちが口を揃えて言うのは、「時間が足りない」「何からやればいいかわからない」という声です。

学習効果を高めるには、「量」ではなく「質」が重要です。限られた時間の中で、優先度の高い課題に集中する力が求められています。けれども、それを小中学生が一人で判断するのはとても難しいのが現実です。

□ 求められる“学習のキュレーター”

このような状況で注目されるのが学習のキュレーターです。

個別指導の最大の強みは、生徒一人ひとりの状況に応じて「課題を整理し、優先順位をつけ、意味のある学習計画を立てる」という**“キュレーター”的な視点を持てること**にあります。

• 学校課題をどう位置づけるか

• 宿題が多すぎるとき、何を削って何を残すか

• 自主学習の時間をどう確保するか

• 入試に向けて、いつどのタイミングで過去問に取り組むか

こうした「判断」を、第三者の視点から冷静にサポートする存在として、個別指導は非常に有効です。

□ 自走を支える「取捨選択の力」

最終的に目指すのは、「課題をこなす」ことではなく、自分で課題を意味づけ、優先順位をつけて行動できる力を育てることです。

個別指導は「全部教える」場ではなく、“学びを選び取る力”を育てるための伴走者として変化していくでしょう。

□これからの学びに必要なのは、“整理する力”と“絞る勇気”

膨大な課題に囲まれて疲弊するのではなく、「今、何をやるべきか」を一緒に考えてくれる存在がいること。

それが、これからの教育において、そして入試を見据えた学習において、ますます重要になっていきます。

 

※キュレーターの広義=情報を集めて整理して提供する人

「100%の理解」より「何度も繰り返す」——学習は世代交代のように進化する

 

何かを学ぶとき、「完璧に理解するまで進まない」という姿勢は一見まじめで理想的に見えるかもしれません。しかし、その完璧主義がかえって学習のスピードや定着を妨げている場面を、私たち塾講師はよく目にします。

 

それよりも、繰り返すことを優先する。この発想が、実はとても効率的で、深い理解につながっていくのです。

 

□ コンピュータの進化は「世代交代」の連続

 

最新のAIやコンピュータが、いきなり完璧な性能で生まれてくることはありません。試作・実装・失敗・修正を何度も繰り返しながら、世代を重ねるごとに精度が高まっていきます。

これは、まさに反復の力です。

小さなエラーや未完成の部分があっても、それを抱えたまま次のステップに進み、そこでまた学び、気づきを積み上げていく。この「未完成でもいいから先に進む」という姿勢が、結果的に洗練されたシステムや高性能なAIを生み出します。

□ 学習も「何世代も回す」ほうが強い

人の学習も、実はとても似ています。

1回の勉強で完璧に理解しようとするよりも、多少の曖昧さを残したまま、何回も繰り返すこと。

5割しか分からなくても、まずは1周。

次に6割、7割……と、理解の精度を少しずつ高めていく。

このように「学習の世代交代」を重ねるうちに、あるとき突然、点と点がつながるように理解が深まる瞬間が訪れます。

□「 分からないまま進んでいい」は甘えではない

もちろん、誤解したまま進むことが常態化しては意味がありません。でも、「今は5割分かっていれば次へ進む」という判断は、けっして妥協ではなく、効率的な戦略です。

完璧主義で一歩も進めないより、多少の不完全さを抱えてでも歩き続ける人のほうが、学習の果てにたどりつく地点はずっと先なのです。

がんばりましょう

次世代の自分がきっと夢を叶えてくれます。

 

反抗期がぶり返す!? 5月の親子に潜む“すれ違い”に要注意

新学期が始まって1ヶ月。生活リズムも落ち着いてきた一方で、塾や学校の先生のもとには、保護者からの相談が急増する時期です。「勉強が心配」「SNSやゲームがやめられない」「寝不足が続いている」……。どれも大事な悩みですが、実は子ども自身が抱えている不安とは少しズレがあります。

□ 保護者の「悩み」は“生活と進路”中心

5月になると、保護者から寄せられる相談の多くは以下のようなものです。

• 成績が下がってきた

スマホやゲームの時間が長い

• 夜ふかしが気になる

• 進路について何も話してくれない

「このままで受験は大丈夫?」「生活習慣が崩れたら将来に響くのでは?」という危機感からくるものです。

□でも、生徒の「悩み」は“人間関係と情報不足”

一方、生徒たちの口から出るのはこんな声です。

• クラスになじめない

• 友達ができない・距離を感じる

• 部活が思ったよりきつい/合わないかも

• 志望校や受験方法がわからなくて不安

生徒の多くは、人間関係の構築と自分の進路に関する“情報の不足に強い不安を抱えています。進路について何も言わないのではなく、「知らない」「わからない」だけ。

 

これは、情報がない子どもに「将来の話をして」と言っても、黙るか反発するしかない理由のひとつです。

親子の“悩みのズレ”に気づかないと、せっかく落ち着いた関係が再びギクシャクしてしまうことがあります。これは反抗期の「ぶり返し」のように見えるかもしれませんが、実はすれ違いによるストレスの再燃です。

 

まずは、子どもが「今、何に悩んでいるのか」を聞くことから始めてみてください。進路や生活の話は、「わかってくれてる」と感じてもらってからのほうが、ずっとスムーズに届きます。

なかなか会話が成立しない場合は、代わりに塾の先生にお願いして子供の気持ちを確かめるのもいいですね。

個別指導はデリケートな生徒の声を聞き取りやすい指導方法でもあります。

 

 


5月は、親子関係を一段深めるチャンスでもあります。ちょっと立ち止まって、歩調を合わせてみませんか?

努力の後にあるものの心地よさをまず体験させる

「やる気がない」のではない。「知らない」だけだ

 

よく「うちの子はやる気がなくて…」と悩む保護者の方がいます。

けれど本当に、子どもにはやる気がないのでしょうか?

私たちの考え方はこうです。

 

馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。

けれど、水辺でダラダラしている馬は「やる気がない」のではなく、

水を飲むことでどれだけ楽になれるのかを“知らない”だけ。

 

だからこそ、一度いやというほど水を浴びさせて、気持ちよさと必要性を体感させる。

その経験を通して、子どもは「これは自分のためだ」と理解し、自ら水を飲むようになるのです。

 


これは「強制」ではありません。

知識や努力の価値を、まずは“体験”として与えること。

それが、ソフトスパルタの原点です。

ソフトスパルタで、教育虐待を防ぐ

■「感情ゼロ、行動100」

怒らず、焦らず、必要なことだけを積み上げる。

「必要なことは、感情抜きでやらせる」塾の指導方針です。

 

「教育虐待」という言葉を耳にする機会が増えました。

それは親や指導者が、子どもに“よかれと思って”行った教育が、結果として子どもの心を追い詰めてしまう状態です。

一方で、「放任」が正解なのかというと、それもまた問題です。

子どもは知らないことには気づけません。

知らないからこそ、やるべきことの意味も価値も、自分では判断できないのです。

 

エージーゼミでは、「ソフトスパルタ」という指導方針を掲げています。

それは、感情に流されず、しかし必要なことは大量にやらせる。

言葉で子どもを責めるのではなく、行動で結果を出すサポートをするという、理性的な指導方法です。

テスト1週間前は、勇気を出して「基礎の確認」をしよう

□ まず、やるべきこと

基礎確認!

方法は?

• 教科書の例題を、自分の言葉で説明してみる

• ワークの最初のページを「何も見ずに」解き直してみる

• 英単語や漢字を声に出して、ノートに書いてチェックする

• 数学の公式を「なぜそうなるのか」説明してみる

 

テストが近づいてくると、つい焦って「難しい問題」や「応用問題」に目がいきがちです。友達が塾のテキストを次々に解いていたり、過去問をバリバリ解いていたりすると、「自分も早く難しい問題をやらなきゃ」と思うかもしれません。

でも、本当に大事なのは、基礎を自分の手でしっかりつかんでいるかどうかです。

□「わかっているつもり」の落とし穴

テストで点が取れない原因の多くは、「わかっているつもり」で終わっている基礎です。

・公式は覚えているけど、使い方があいまい

・単語の意味は知っているけど、文の中で使えるか不安

・流れは覚えたけど、理由が答えられない

見た目は「できている」ようでも、自分の中に落とし込めていないことが意外と多いのです。

 


□ 基礎を確認するのは「勇気」のいること

テスト1週間前に基礎に戻るのは、ある意味「勇気」がいります。

「今さらこんな簡単な問題やってて大丈夫かな」

「みんなもっと難しいことやってるのに、自分だけ取り残されてるんじゃ…」

そんな不安がよぎるかもしれません。

でも、だからこそ、一歩立ち止まって基礎を確かめることが、実は一番の近道、がんばって!

数学の勉強をゲームに変えよう 問題集の進め方を工夫してみよう

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数学の問題集、同じレベルの問題がずらりと並ぶ「基礎ページ」は、なかなかやる気が出ない子も多いです。これは、ちょっとした工夫で、子どもがぐんと主体的になる方法です。

 


それは、「ゲームに勝ったら問題をスキップしてOK!」というルールを導入すること。

 


例えばこんな風にルールを決めます。

• 3番の問題が正解できたら、1・2番の問題は免除!

• 6番の問題が正解できたら、4・5番もスキップOK!

 


つまり、難しい問題を先にチャレンジして正解できたら、そこまでの類題は「解けるってことにしちゃおう」というスタイルです。

 


これ、とても効果的です。

 


ゲーム感覚が入ることで、子どもは楽しみながら「次のチェックポイントまで行こう!」と前向きに問題に取り組むようになります。そして、スキップできるかどうかの判断がかかっている分、「ぜったい間違えたくない!」という集中力も高まります。

 


もちろん、間違えてしまったら戻って1番から取り組む…という流れにすれば、必要な練習はきちんと確保できます。

 


遊びのように見えて、実はとても頭を使うこの方法。ぜひ一度、お子さんと一緒に取り入れてみてください